January 09, 2005

「私は生きている」システム/IAAアライアンス

前項で、インターネット上での大規模災害時の安否情報システムについて書きましたが、私が考えるまでもなく、実用化を模索しているところがありました。その名もIAA Alliance(I Am Alive Alliance)。

旧郵政省系の外郭団体「独立行政法人通信総合研究所」と「WIDE Project」が、阪神大震災をきっかけに共同で研究開発を進めているもので、現在はスマトラ沖地震の被災者登録検索が動いています。まだ開発段階で知名度もいまひとつですが、実用化に向けて、地道に進めていってほしいものです。

IAAアライアンス

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January 04, 2005

所在確認マッチング


津波関連でもうひとつ。

外務省の海外安全ホームページは、12月31日付の広域情報として、アジア方面を旅行する日本人に向けた緊急呼び掛けを出しています。内容は『東南アジア、南西アジア方面を旅行中の方は、日本の留守家族等に対し、自分の所在と安否を大至急連絡して下さい。』というもの。

留守宅にいる人が、地震のニュースをみて、旅行している家族のことが心配になり、外務省への安否照会が殺到しているのでしょう。パックツアーなら旅行代理店が旅程を把握しているので、比較的簡単だけれど、航空券だけを買って出国した個人旅行者の場合、旅行者本人が留守宅に連絡しなければ皆目所在がつかめません。

現在、津波被災者の情報を検索できるサイトがいくつか動いています。こちらは、災害そのものとは言えないけれど、こういう海外旅行者の所在や安否を検索できるサイトがあってもいいように思います。

旅行者と留守宅家族(親族、関係者)の双方が情報を登録できて、その情報を検索できるようなシステム。これもある意味、マッチング、出会いサイトともいえるでしょうか。旅行者は留守宅へ電話やメールをすれば済むけれど、留守宅からは相手がどこにいるかわからない、連絡がつけられない。こういう非対称というか、一方的なコミュニケーションをうまく双方向型に持っていくシステムが求められます。ネックになるのは、個人情報保護との兼ね合いでしょうね。

中越地震など、大規模災害時には、安否確認サービスが、さまざまなメディアで提供されつつあります。スマトラ沖地震を契機に、国内の枠を越えたシステムも、準備しておいたほうがいいのではないかなあ、と考えた次第です。

*この記事はワールドフォーラムに掲載した「便りがないのは無事な証拠?」に関連しています。

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December 29, 2004

災害情報の提供方法


「レスキュー・ナウ・ドット・ネット」という危機管理情報総合サイトがあります。いろんなコーナーがありますが、大きな災害が発生すると、その情報を随時更新して提供してくれています。ここが、中越地震やスマトラ沖地震の情報を、ブログ(それもココログですね)で提供しています。

こういう大災害の場合、現場が当然混乱しているわけですから、情報が錯綜して、被害状況が明らかになるまで、かなり時間がかかります。情報は日々刻々変化します。こういう情報を伝えるためには、更新がしやすく、過去のデータも蓄積されていくブログがもってこいだということがよくわかりました。

たとえば、ココログのアカウントをプロでひとつ契約しておけば、10個までブログが設定できます。いくつも機動的に開設する可能性があるユーザーさんの場合、金をかけてカスタムメイドでシステムを作るより、お仕着せのココログのほうが、はるかに安くて使い勝手がいい、と言えるかもしれません。

しかし、1万人単位で死者数が増えていくのは、やりきれません。犠牲者の冥福と、被災地の復興を祈ります。

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December 23, 2004

ブログに全部乗り換えていいのか?

donある知り合いから、主宰する団体のサイトについて相談を受ける。それまで担当していたスタッフが忙しすぎてまったく更新できないというから、相談というよりもSOSに近いニュアンス。

お会いした方は、ネット事情をよくご存じ、先方さんからブログを提案されてきた。ページを追加したり修正してFTPする。この作業、慣れればなんということはないが、初心者にはハードルが高い。作成ソフトを扱える特定のスタッフに依存せざるをえない難点あり。その点、ブログなら掲示板へ書き込む程度のスキルがあれば誰でも扱える。

更新するのは、おもにイベントや講座などのデータ。物を売るわけではないので、特別の仕掛けは必要なし。つねに新しい情報が前に張り出してくるブログは、この団体にとってはたしかにおあつらえむきの広報ツールだ。お仕着せのサービスを利用すれば、コストもほとんどかからない。

ただ、従来のホームページは、検索サイトに登録されている、いますぐURLまで変えてブログに全部乗り換える必要はない。ホームページにはあまり書き換えない基本的なデータを置いて、当面併用するのが無難ではないかと申し上げる。でも、新しいデータがブログにのみ登録されていけば、別館扱いのブログが事実上の入り口になってしまうんだろう。

しかし、ネットの歴史をみれば、特定のツールの栄枯盛衰は世の流れ。また別の仕掛けというか、流行り物が出現するかもしれない。普及の度合いが広がれば広がるほど、それを悪用する知恵が生まれてくるかもしれない。プロバイダやネット企業は、どこもかしこもブログサービスに手を出しているけれど、こんな過当競争で、ビジネスとして採算がとれるのかどうか。長続きしないんじゃないか。

自前で使うぶんにはいいけれど、人様にすすめるとなると、いろいろ考えてしまう。悲観的すぎる。まだ起きてもいない遠い未来のことまで考えない。なにか起きたら、そのときに考えよう。

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November 13, 2004

ブログは掲示板

ブログの定義にえらくこだわりますが、一言でいうなら、ブログは掲示板の発展形です。
文章や画像などの記事を、ネットにつながった状態で、ブラウザから書き込み、登録ができる。そして、その記事を、時系列でためこんでいく仕組み。これはまさに掲示板そのものです。

従来の掲示板と違うのは、いったん登録した記事を、あとからいくらでも修正できること、リンクとコメントを合体したようなトラックバックの機能がついていること。そして、もっとも大きな違いは、従来、ホームページの中のひとつのコンテンツ、おまけ機能だった掲示板を、ホームページのメイン、あるいはすべてを構成する仕組みに引き上げたことにあります。

従来の掲示板では、参加者のコミュニケーションは、その掲示板内で完結していました。これにたいして、ブログでは、Aさんのブログの記事、Bさんのブログの記事をトラックバックでつなぐことにより、掲示板がもっていた「場」を解体して、より開かれたコミュニケーションへ変えてしまう可能性をもっています。あえて「可能性」と書いたのは、多くのブログユーザーが、まだトラックバックの仕組みを理解できていない、充分使いこなせていないからです。

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November 10, 2004

プライバシーマークと個人情報保護法

個人情報保護法の施行に合わせて、脚光を浴びているのがプライバシーマーク。ユーザーや取引先が、その業者が適正に個人情報を取り扱っているかどうかを判断する一定の目安にはなります。

プライバシーマークとは個人情報保護に関する事業者認定制度のことで、 認定された事業者は 「プライバシーマーク」のロゴ使用が許可されます。 略してPマークとも呼ばれています。
認定しているのは(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC) という団体。通商産業省の肝いりで1998年から始まりましたが、厳密にいえば民間団体による私的な認定制度です。

オンライン、オフラインを問わず、事業にかかわる個人情報全般の取り扱い管理体制をこと細かにチェックされます。有効期間は2年で、継続する場合は2年おきに更新することになります。ネット業界では、Pマークがないと今後は仕事が取りにくくなるといった不安もあるようですが、取得に必要なコストや手間、時間はばかになりません。

第三者による社内のチェックや指導が不可避で、IT系コンサルティング会社がここぞとばかり営業攻勢をかけています。認定に要する値段や期間に明確な基準はありませんが、一説によると、300万、半年が最低ラインのようです。コンサル間の競争が激しくなって、これでもひと頃よりは安くなったんだとか。個人や零細業者にはきびしい数字ですね。

Pマークが取れたから、即仕事が取れるわけではありません。認定事業者は、当初チェックされた社内の管理体制を維持し続けなくてはなりません。認定取得はスタートラインに過ぎないんですね。また、Pマークを持っている事業者が、万が一個人情報の漏洩事故でも起こしてしまったら?と想像すると、空恐ろしいものがあります。個人のネット業者については、Pマーク取得にこだわらず、できるところから手をつける、というのが無難な作戦でしょうね。

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October 31, 2004

ブログは「日記のようなもの」か?

ブログは「日記のようなもの」というのはまちがいです。

知らない人に、ブログをどう説明するか、これけっこうむずかしいです。しかし、日記としてしまうと、毎日休まずに書き続けなくてはならない、義務感のようなものが生じます。実際、毎日書かない人のほうがはるかに多いし、逆に1日何回書いたってかまわない。真面目な人にとって、こういう義務感は身体と心の健康によくないですね。どうせ毎日するのなら、ウォーキングかストレッチのほうがいいと思います。

もちろん、ひんぱんに更新されているブログのほうが、多くの人に読まれやすい傾向はあります。受け手の意識として、ネットにおける表現は、活字の世界よりもむしろテレビやラジオに似たところがあります。常に上澄みの新しい部分だけを求めているために、新しいネタを流し続けていかなければなりません。

でも、これはあくまで受け手の論理であって、書き手のほうがすり寄る必要はまったくありません。放送局と視聴者、という利害を伴う非対称の関係ではなく、ネット上では、書き手も読み手もまったく対等の関係にあるからです。視聴者が好き勝手な頻度や時間帯に番組を見る(聴く)のと同じように、書き手も好き勝手な頻度で書いていいということになります。で、いやになったら即やめる。これが正解です。まあ、こういう接し方は、ブログにかぎらず、ネット全般にいえることですけどね。

もちろん、やってくうちにだんだんおもしろくなって、毎日書くようになる、長く続くってことはあります。でも、これはあくまで結果としてそうなっただけで、日課とか目標にする必要はないんです。かなり自戒をこめてですが、ADSLや光にしたからといって、人間までが常時接続になるのはやめましょうね。

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October 28, 2004

ブログ・マンション説?

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ブログは、マンションの1室を提供されたようなもの、ホームページは「空き地」に自分で一戸建てを作るようなもの。

古くからおつき合いのある掲示板「路地裏のあやしい旅人たち(ワールドフォーラム)」では、しばらくメンバーさんたちがココログを立ち上げるプチブームがありました。

もともと旅行では達人の域に入った方々のこと、中身コンテンツには事欠きません。ニフティ会員ですから、どうせタダでココログを開けます。ブログは、さしづめ、マンションの1室を提供されたようなもの、内装だけを自分の好みに仕上げれば、すぐに入居することができる、あのお手軽感がよかったのでしょうね。ホームページだってタダで作れますが、あちらは単に「空き地」を用意されているだけ、基礎から棟上げ、外装、内装と、全部自分で家を建てなければなりません。最初の壁は高いです。

おもしろいことに、逆に「一戸建て」派の方は、ブログのシステムや使い方に戸惑いを感じられる向きもあったようです。既存のホームページとどう併用するか。用意されているカスタマイズの範囲が狭い。かといってそれ以上変えようとすれば、htmlの基本的な知識だけでは、追いつきません。かえって、こちらはブログのほうが、最初の壁が高かったわけですね。

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October 08, 2004

SOHOのための個人情報保護法対策

関デジのオープンセミナー。今回の会場は、烏丸丸太町の京都商工会議所。そのせいか、スーツ姿が多くて、お行儀がよかったような気がする。

この「個人情報保護法」来年の4月1日から施行される。法務部のあるような大企業では、すでにどんどん対策は進んでいるわけで、小規模事業者向けのセミナーは、まことに時宜にかなったイベント。

法律では原則5000件以上の個人情報を持つ民間事業者 が対象となり、違反者には利用停止勧告や罰則規定がある。小さなネットショップでも、アンケートやプレゼントなんかを実施すれば、累計で5000人以上のデータを持つことはよくある。縁遠い話ではない。

ただ、この罰則(6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金)にしても、2年間を上限に猶予期間が設けられていて、この間に是正すれば免除される。不正をばんばん取り締まるというより、個人情報保護の原則を行き渡らせたいという色合いが強い。未承諾広告を大量に流すような悪質業者に対しては、効果はほとんど期待できない。

とはいえ、webやネットにかかわる人間にとって、法律のあるなしにかかわらず、個人情報の取り扱いは、今後慎重にならざるをえない。いったん情報を流出させてしまうと、信用がた落ち、損害賠償、小規模業者では命取りになりかねない。ネットでは技術やビジネスが先を行き、行政や法律がその後追いをする。この構図は変わらないけれど、個人情報にかんして、(はなはだ不完全ではあるけど)法律がやっと追いついてきたという段階だ。

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September 15, 2004

FLASH POWER SESSION 2004

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Flashクリエーターのお祭り「FLASH POWER SESSION 2004」に行ってきました。セミナーパートはお昼から4時間の3部構成、まあよくこれだけ詰め込めたなあという印象です。各スピーカーの作品発表だけでなく、制作過程やスクリプトの勘所など、見どころがありすぎて圧倒されました。

このイベントが、企業ベースではなく、ユーザーのみなさんによる手弁当で開催されているのもすごいことで、あらためてFlashの力を実感。こういう雰囲気は、ひと昔前(ふた昔かなあ?)のMacユーザーの盛り上がりに共通するものがあって興味深いところです。お仕事をしていると、お金にならない情熱はつい見過ごされがちですが、新しいものや創造的なものを作り出す活力でもありますね。

個人的には、第3部Flash大喜利で「るじるし」さんが登場したのに感動。ハイパーカード時代のことをなつかしく思い出しました。Flashは、現在のハイパーカードなのかもしれないなあ。

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