2010年9月30日 (木)

クールなアメリカの出版事情本

電子書籍と名乗るものの、電子本を含めたアメリカの出版事情といったほうが正確でしょうか。出版界をかたると、昨今の電子化はさけて通れない。でも、アメリカは、日本みたいに黒船がやってくるようなセンセーショナルなとらえ方はしないよ、冷静にビジネスのなかでどう位置づけるか動きつつあるんだよ、というようなことを具体例をまじえて解説してくれています。

正直、本の供給側ではなく読み手として、売り上げのうち、誰が何%とるかなんてことはあまり関心がない。相応の価格で気軽に選べて、買えて、読めればいいことなんですが、日本はまだ時間がかかりそうですね。

著者が「守るべき日本の出版文化」という業界の主張を、自分たちの既得権益にほかならない、と断じているのはそのとおりだと思います。ただ、業界として生き残れるかどうかは別として、プロの出版人や作家、ライターさんたちが食えるだけのリターンを得られる持続可能なシステムはなんとか作ってほしいものです。

このタイトルは、岩波新書でよく売れた「ルポ 貧困大国アメリカ」のパロディなんですよね、きっと。そう思いたい。

「ルポ 電子書籍大国アメリカ」大原ケイ著 アスキー新書

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2010年9月27日 (月)

「ネット・バカ」で煽られると本当のバカになる

原題は"THE SHALLOWS"、英語圏でどういうニュアンスなのかはよくわかりませんが、レビュー欄でも、メイン邦題の「変」を多くの人が取り上げています。直訳すると「浅瀬」。このタイトルでは、インターネットを使うとバカになるという、いかにも扇情的な本と勘違いしそうです。サブタイトルのほうは正確なので、こちらで判断するしかありません。

内容はいたってノーマル。インターネットの普及により、人々の脳の神経系が紙活字世代とは違った順応をしつつあることを、さまざまな例証、学説をあげて解いていきます。ネットを使い出すと集中力が低下するかわりに、さまざまな情報を同時に「ながら読み」する能力が高まる。これは、多くの人が実感していること。これを単なる退歩ととらえず、時代の変革と読むところ、そして得るものが大きいだけ失うものも大きくなることが、活字→ネット時代の狭間にいる1950年代生まれの筆者のテーマのようです。

皮肉なことですが、あと5年もすればワタシもこんなハードカバーのしっかりした内容の本を読めなくなっているかもしれません。

追記
ダイヤモンド・オンラインの特別レポートに著者のインタビュー記事(iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか~米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ)が掲載されていました。原題は、「浅薄」や「薄っぺらな」意味を込めているようです。合わせて読むことをおすすめします。


「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」
ニコラス・カー著/篠儀直子訳 青土社

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2010年9月12日 (日)

Appleがソーシャルネットワークをはじめた

AppleからiTunes10が公開、さっそくアップデートしてみました。目立つところでは、いま大流行りのソーシャルネットワーク(SNS)を盛り込んだPingが、新機能として追加されています。

SNSでユーザー間の話題にされることは多かったAppleですが、SNS自体を運営するようになるとは、時代の流れでしょうか。ただ、既存の大手SNSと正面切って争うのではなく、iTunesの機能にあわせた音楽ジャンル限定のネットワーク。お気に入りのアーティストや曲を通じてフォローしたりされたり、iTunesで配信される「商品」をベースにしている点が新しい手法かもしれません。

iTunesをクレジットカード決済している場合、その名義でないと登録できません。SNS最近の傾向である実名主義が、最初から貫かれています。(ただし、カード決済をあきらめて、プリペイドのiTunesカードを使うことにすれば匿名の利用も可能)
実名といっても、ネット上では現実には登録者の善意に頼ってきました。システム上でブロックしてまで実名を要求することが利用者に受け入れられるかどうか、おもしろい試みではあります。いまのところ、iTunes内の閉ざされた空間での展開ですから、音楽配信のオマケ機能程度の影響しかないような気がします。わたしも登録だけはしたものの、まったく利用していません。

ただ、実名主義の効用として、配信される楽曲やアプリのレビュー欄が、いままでより荒れなくなるのではという期待がされています。一般の利用者もメディアの送り手になる以上、一定の責任を求められるのは当然の流れですね。

iPhoneやiPod touchで動くiOSも4.1にアップデート、Game Centerが追加されました。こちらはオンラインのゲーム対戦ができるアプリで、いってみればソーシャルゲームの一種です。SNSではソーシャルゲームの分野がおいしいビジネスになっているそうです。DSやPSPといった携帯ゲーム機との競合も合わせて、むしろこちらがAppleの業績に影響していくかもしれません。

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2010年9月 2日 (木)

正方形になったiPod

ウォークマンの8月国内販売シェアが、iPodを抜いたそうです。9月1日のAppleの発表イベントを見越した買い控えとみるのが自然でしょう。また、そもそもここでいうiPodにはiPhoneの数字は含まれません。携帯音楽プレーヤーではなく、携帯電話のジャンルに入れてしまうからですね。わたしは単純に、iPhoneとは通話機能がオマケについたiPodだと思います。

日本時間では今日午前2時から始まったAppleのイベント、いつもどおり、twitterをはじめさまざまなメディアで拡散されました。事前に漏れ伝わる予想を裏切るような大きなサプライズはなく、iPod関連の新製品がメインでした。

iPod shuffle
いちばんシンプルな入門機種。原点回帰でホイールボタンが復活し、アクセサリー代わりとしても人気のあった2世代前のデザインを正方形にしたかたち。サイズが小さくなった新nanoとかぶるようですが、なんといっても2Gで4800円の値段は魅力的。音楽だけ聴ければいい人にはこれで充分かも。

iPod nano
今回もっとも大きく変わった機種。細長いかたちからホイールボタン部分をとっぱらって、タッチパネル型の正方形になりました。いままでのnanoファンからは、賛否両論の評価が出そう。ここまでのサイズになると、コンパクトかどうかよりも、デザインやカラーのほうが気になるように思えます。

iPod touch
通話機能の付いていないiPhone4ですね。高精細のディスプレイがついて、iPhone4よりさらに薄く小さくなりました。電波の受信トラブルを気にしなくていいから、突然の在庫切れの心配もなさそうです。購入意欲をそそられますが、iPhoneと2台持つのは無駄っぽいか。

ほかにもiTunesの改良やApple TVの新製品(日本では発売されません)などもありましたが、身近なところだけ拾ってみました。


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2010年8月26日 (木)

日清食品はソーシャルメディア操作に長けている

twitterなどに代表されるソーシャルメディアでどれだけ取り上げられるか。企業のマーケティングやPR戦略で、すでに主流になりつつあります。マスメディアの力が弱くなったぶんを、ソーシャルメディアが補完していくのでしょう。
ここでは、ソーシャルメディアの住民たちに、ネタ・イベント・お祭りを提供することが重要なカギになってきます。「釣り」に怒るか、乗っちゃうか、どっちに転んでもブランドと製品名はどんどん拡散していくわけです。商品の品質や価格競争力が優れているだけでは売れない、ネットでの拡散が、プラスアルファの匂いを付加させてヒットに結びつく、そんな流れができています。

ラ王のお葬式、そしてそれに続く復活劇は、たまたまそうなったのではなく、どう考えても確信犯ですね。
「ラ王」1カ月で“復活”に怒りのファンも 「閉店商法だ」(ITmedia News)

カップヌードルごはんのあまりにも早い一時販売休止も、お祭り臭がしないでもありません。

電子レンジ調理専用・即席カップライス「カップヌードルごはん」「カップヌードルごはん シーフード」一時販売休止のお知らせ(日清食品ニュースリリース)

ソーシャルメディア操作(あるいはマーケティング)に、世界でもっとも長けている企業は、Appleです。というか、ソーシャルメディアとともに成長してきた会社といったほうがいいかもしれません。Macintosh SE/30の時代から使い続けている者として、つくづくそう思います。

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2010年8月22日 (日)

twitterって何?(2)

twitterを始めたときにすること

まず、アカウントの登録からはじまります。登録に必要なのは名前、ユーザー名、パスワード、メールアドレスの4つ。

実名はさらすべきか

名前はプロフィール欄に表示されますが、実名登録を強制させられるわけではありません。(というか、実名であるかどうかを検証することは不可能)実名で登録すると、検索した知り合いがフォローしてくれるメリットがあるかもしれません。逆に、個人情報を公開の場で晒すデメリットも生じます。このへんは、ネットにおける実名・匿名の問題がかかわってむずかしいところです。名前を売りたい、商売をしたい人の場合は実名、芸名、筆名を出すことが多いですね。個人の趣味でやる範囲では、どちらがいいとも判断がつきません。
なお、ユーザー名はログインするさいに必要となり、メッセージの頭につくもので、ここは日本語化されておらず、ローマ字表記です。

アカウントを登録後にすること

自分のアイコンとプロフィールを登録します。アイコンは、自分のメッセージ(ツイート)に必ずついてきます。twitter側が用意したお仕着せのアイコンを使うこともできますが、ぱっと見て視覚的にその人のキャラクターを判断されるという意味で、かなり重要な要素ではあります。また、自分の顔を晒すかどうか、実名と同じ悩みにも遭遇します。まあ、後からいくらでも変更がききますから、とりあえず、自分を表すなんらかの画像データを用意しておきましょう。なお、女性の顔のアイコンが表示されているからといって、その人が女性かどうかは検証できませんし、違う場合が多々あります。

プロフィールの文章も、その人のキャラを判断してフォローするかどうかを決める大事な要素となります。ホームページのSEO対策のように、検索にひっかかりやすいキーワードを入れてみるとか、なにかいい方法はあるんだと思います。まだ、わたしはそこまで深くは徹底しきれてません。

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2010年8月21日 (土)

ドコモショップにて

ケータイの名義変更と新規購入のため、ドコモショップへ。土曜日の午後、覚悟はしていたが30分待ち。端末購入は自分用ではなく、子供用。ショップは、ガラケーと揶揄されるケータイ電話のお客さんで繁盛している。スマートフォンブームって、どこの世界の話かと思う。まあ、ヨドバシカメラのような量販店なら、もうすこし客層も違うのかもしれない。

最初、iPhoneはどうかと言ったら、ヨメにも子供にも即座に却下されてしまった。中高生の時代から使うとおもしろいと思うんだけど、ムラ社会では異端扱いされるのは間違いないなあ。パネルむき出しの形状は、すぐ割っちゃいそうだし。私も強くは勧められない。

あのブラックベリーの新型(BlackBerryBold9700)もディスプレイされているが、手に取る人はほとんどいない。iPhoneに対抗できるベストの機種は、ドコモでは現在のところXperiaではなく、個人的にこれだと思うんだが、ちょっとさびしい扱いである。ビジネスマン向けのイメージが強すぎるのが弱点か。

3時間かかって手続き終了、疲労感の残るお買い物でした。

帰ってから設定のお手伝い、以前に比べてマニュアルがかなり薄くなりましたね。今年夏発売の機種、FもSHも同じようなボリュームと体裁です。ハードやソフトだけでなく、マニュアルも統一化の方向に進んでいるのでしょうか。


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2010年8月20日 (金)

twitterって何?

あらためて、自分が書いたメッセージ(ツイート)をながめてみる。開始が昨年(2009)の6月15日、記念すべき第一声は「twitter入った」。意気込みも何も感じさせない事務的な書き込み。はい、この時点ではわけもわからず、とりあえず登録してみただけの状態でした。

それからiPhoneを導入して、パソコンとケータイの2本立てでtwitterに入ることになります。そして1年余り。全貌がわかったなどと大層な言い方はしませんが、いままでで気づいたことなどを自分なりにメモ代わりにまとめておこうと思います。

twitterって何?
twitterの仕組み自体はとてもシンプルですが、その使い方は人さまざまで、いくつもの顔を持っています。このシンプルながら多様なサービス体系を、ひとこと、あるいは140文字以内で説明することは無理です。あえて説明するなら、自分でやってみて学んでくれ、となってしまいます。twitter関連の書籍がいくつも出されているところをみても、けっこう難物の対象であることがわかります。

まず、原初的なところから。流れるベルトコンベア(タイムライン・略称TL)上に、参加者たちが自分のアイコンと140字以内のメッセージをのせていく(書く)。そして、興味のありそうな人のメッセージを選んで取っていく(読む)。
可視化するとこんなイメージでしょうか。回転寿司にたとえた人もいますが、職人さんの作った寿司を取るのではなく、作るのも食べるのもお客さんです。
メッセージは時系列で流れ、新しいものから表示される点、ブログに似ていないこともありません。実際、ミニブログサービスと説明する場合もあります。
ただし、過去のメッセージはどんどん後ろに追いやられ、読むメッセージの数が増えれば増えるほど、そのスピードは早くなっていきます。情報としての賞味期限は非常に短い、リアルタイムに近い点や、文字数制限から、チャットのようにも見えます。

サインアップをして登録した最初は、自分の画面には何も流れてきません。まず、読みたい人を選ぶ(フォロー)ことから始まります。こうしてフォローしたい人を選んでクリックすると、その人のアイコンとメッセージが表示されるようになります。
逆に、自分が書いたメッセージは、誰かがあなたを選ばない(フォローしない)かぎり誰にも読まれません。誰かがあなたをフォローしてくれると、その人はあなたにとってフォロワーと呼ばれる存在となります。
自分がメッセージを読むことを選んだ人(フォローfollowing)、自分の書いたメッセージを読んでくれる人(フォロワーfollowers)の関係がtwitterの基本となります。あくまでこれは自分のタイムライン上にお互いのメッセージが表示される関係になったというだけで、親密なお友達関係を結びたいとかいうのとは少し違います。よりゆるやかな関係で結ばれています。

最初、わけがわからなかったころ、1冊だけtwitter本を購入しました。たくさんあった中からえいやっ、と選んだ本なので、評価についてはコメントしません。活字本や雑誌などがあると、なんとなく心強い気分にはなれますね。

『ツイッター 140文字が世界を変える 著者:コグレマサト+いしたにまさき』マイコミ新書

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2010年8月16日 (月)

嵐・あらし

インドネシアのヒトとtwitterでやりとり。どうも、arashiという名前が検索でひっかかったのだろう。ジャニーズの嵐ファンで、日本語勉強中の方。日本語が表示できる端末なのかどうかわからず、ローマ字でやりとり。故梅棹忠夫先生の日本語ローマ字化論、こういうコミュニケーションを想定すると、あり得るかなあと思えてくる。

ツイートの発信地調査で、インドネシアは、アメリカ、日本、ブラジルに次いで世界で4番目に多い国とのこと。facebookでもインドネシア勢はけっこう目立つ。ケータイのSMSからの移行だろうか。興味深い数字ではある。

でも、ハンドルの由来は嵐じゃなく「ゲームセンターあらし(Google日本語入力では出てくるぞ)」なんですが、先方にはうまく説明できないですね。

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2010年8月14日 (土)

複合機購入

自宅のプリンタが印字しなくなったため、ブラザーのインクジェット複合機(MyMio)を、ヨドバシカメラで購入。

プリンタ、スキャナ、FAX、コピー、デジカメプリントにコードレスの子機まで、なんでもありの多機能機。4色独立型で個々の1色ずつ変えられる。予備のインクセットも1個買って合わせて20083円也。こんなに安くていいんだろか、という気分。だからこそ、プリンタメーカー巨人のキヤノンやエプソンに伍して名古屋のミシン屋さん?がやっていけるのだろうね。この過剰なまでの機能サービスは、なんとなく名古屋をイメージさせる。

テキストの印刷は文句なし。写真なんてプリントしない、無線LANも使わないわが家では必要十分なスペック。ペーパーのセットがトレイ式でやや面倒なぐらいか。電話機はオモチャっぽいけど、この安さなら許す。願うらくは、長持ちしてほしいことだけかな。

ブラザー・マイミーオのページ

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